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私の話
母へ
私は今日高校を卒業します。
3年間本当に沢山迷惑をかけました。
部活をしている時も毎日5時半に起きて駅まで送り迎えをしてくれたり、
なかなか手が出せるような値段じゃない楽器を私のためにと買ってくれたり、
毎年毎年出席日数がギリギリでお母さんは会社に遅刻してしまうのに車で学校まで送ってくれたり、
学校に行きたくないと泣き喚く私を励ましてくれたり、
学校で友達もできなくて部活も辛くて勉強にもついて行けなくて人が怖くなって気に病んで家から出られなくなってしまった時も
毎日学校に欠席の連絡を入れてくれたり、
昨日の残りのカレーをあっためて食べてねってラインをしてくれたり、
せめて外には出なさいってお小遣いをくれたり、
生きることが辛くなった私を秋の深夜のベランダで抱きしめてくれたり、
1時間そう安くない値段のカウンセリング代を私の気持ちが楽になるならと出してくれたり、
私が家に一人でいるのは嫌だというと一緒に会社を休んでくれたり、
カッターナイフを手にもつ私を見て泣き怒ってくれたり、
テスト前は朝まで勉強に付き合ってくれたり、
お腹が空くからと夜食を作ってくれたり、
どうにもならないことで落ち込んだ日には深夜にドライブで他県まで連れていってくれたり、
思い通りにならないことに癇癪を起こす私に何も悪くないのにごめんねと謝ってくれたり、
気がついて欲しくて自室のものを手当たり次第に壁に投げつける私と散乱した部屋を片付けてくれたり、
夜な夜な家から抜け出す私に何度も電話をかけてくれたり、
全て生きる意味を失ってしまった私のいなくなる理由を無くす為でした。
お母さんが私に優しい言葉をかけてくれるたびに私はその言葉をつき返してしまいました。無理なことを沢山言いました。
きっと私は、もう無理だと私のわがままには付き合いきれないと言われてしまいたかったのだと思います。怒られてしまいたかったんだと思います。
わがままな娘で本当にごめんなさい。そしてありがとう。
春からわたしは上京してお母さんの元を離れます。
18年間私を大切に育ててくれて本当にありがとう。
私より
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