初めての…

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初めての…

「…い、おいって!」 ヒメは肩を揺すられている気がして目を覚ました 「ん…っ?」 「やっと起きた。もう、放課後だぞ!」 「えっ?ウソ…」 ヒメは、帰りのHRから寝ていたらしい 教室には、ヒメとアキト以外誰もいなかった 「アキちゃん、ありがとう」 そう言いながら、余程眠いのかウトウトするヒメ 「だからさ…」 その時、アキトがヒメを後ろから抱きしめた 「えっ?」 ビックリしてヒメが起きると アキトがヒメの耳元で 「だからさ…また寝るなら、オレにこういうことされても良いの?」 「えっ?」 驚いているヒメの顔を覗き込み 「スキだ…」 そう言って、ヒメに口付けをした 「ん?!」 ビックリして振り返るヒメに 「言っておくけど…オレが好きになったの…お前が初めてだから…」 「えっ?!」 「だから…その…全部ヒメだから!オレが初めて本気で好きになったのも初めてのキスも…」 アキトが頭をかきながら、照れくさそうにヒメを見つめて言った ヒメはビックリした顔をして、でも照れくさそうに 「…アキちゃん…私も…キ」 と消えそうな声で呟いた 「えっ?今…なんつった?」 アキトが聞き返すと 「もう!1回しか言わないよ!」 ヒメは顔を赤らめて横を向いた 「お願い!聞こえなかったんだ」 「だから!私もアキちゃんがスキって言ったの!」 アキトに向き直ると 今度は先程より大きな声でハッキリと気持ちを伝えると 「ヒメ!!めちゃくちゃ嬉しい!」 アキトはそう言ってヒメを抱きしめた
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