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まって、そういうこと?
うちが外出てキャーキャー言われてたんってそういうことやったん?
きたきた!
「来たでっ!」
あかん、口に出てしもうた。
店の中の人がこっちみてきた。
恥ずかしいけど、なんかこうやって注目されんのも悪くないで!
よし! 決めたっ!
うちは勢いよく店を飛び出した。
凛ちゃんside
私たちは今、イケメン喫茶にいる。
なんでかって?
綾ちゃんのせいよ!!
「あの子、ここがどこだかわかってるのかしら?」
心配そうに琴美さんも言ってる。
あの、ばかっ!
「あ、見て見て」
今まで居心地悪そうにして黙ってた、衛が言った。
な、ナンパ!?
そう、綾ちゃんがナンパされてたんだ。
「きゃーー♪」
私と琴美は手を取り合った。
「ここの店員さんガード硬いんだよね〜」
「それを最も容易く」
「初見で、しかも相手から♪」
「綾ちゃんもやるわね」
でも、アイツ男の娘なんだよねー。
どうせすぐボロ出すか。
「知らん人と行くわけないやん!ボケ!」
((えええええーー))
まだ自体が読み込めずに硬直する私たちを他所に、
綾ちゃんはイケメン喫茶を出ていった。
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