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まず向かったのは、おとんのお店!
めんどいけど、行かんかったらおかんに何されるか分からへんからね!
「あんな子いたっけ」
「えっかわっ」
周りからなんか聞こえるけど、あれ全部ウチのこと褒めてんねんから!
ウチは堂々とコレプを歩いた。
おとんのお店には大分歩かへんとあかんなぁ。
ここくんの初めてやし、
食べ歩きでもしよっかな。
そう、うちが思っていた時やった。
目の前で小さい女の子がこけちゃったんは。
ドテッ
「だっ大丈夫?」
綺麗な白いお肌から、真っ赤な血がちょろちょろと出てた。
う、痛そう…
案の定女の子は泣き始めた。
わっどうしよう。
ウチはハンカチを出して、女の子から出てる血を吹きとった。
こんなんでいいんかなぁ
「ほら、もう泣かへんの」
「グスっお姉ちゃん遊んでくれるの」
「もちろんや」
パァっと女の子の顔は明るくなった。
「ありがとう!」
「おおきに」
「ところで、お母ちゃんは?」
「いないの」
「えっ」
「私、迷子なの」
(ま、マジかいなー💦)
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