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涼義兄さんから受ける愛撫に翻弄されながら、顔が目の前に迫るとくちびるを重ねて深いキスを交わした。
そのまま義兄の怒張の先端が後孔に宛てがわれて、無意識に逃げようとする体を押さえつけられ、ゆっくりと腰を進めて侵入してくる。指とは比べ物にならない圧迫感に眉を寄せ、くちびるを離して浅い呼吸を繰り返した。
「可愛い義弟が道に迷い始めて、どれだけ悩んだか、和希には分からないだろ」
「ぅ……く、はぁ……」
「和希は…これで気持ちが楽になるの?本気でそう思ってるのか?俺は……たまんねーよ」
苦し気な声に胸に込み上げてくるのは言葉に出来ない感情だった。
少しの痛みと他人が挿ってくる圧迫感、自分の中で他の誰でもない義兄の鼓動を感じる幸せと知ってしまった温もり。幸せなのに先の事は恐ろしくて、切ない表情で見つめる涼義兄さんが汗に濡れた髪を撫でてくれる。
きっと今まで以上に辛い毎日を送るだろう。死にたくなるほどの痛みと向き合い、立ち直る日が来るのか分からない、そんな地獄が待っている。
「すき、大すき」
「バカ和希」
フッと笑う義兄の表情はすぐに男らしくなって、根元まで挿入されたと思っていた陰茎がまた肉襞の隙間をこじ開けてくる。
甘いのに苦しくて、気持ちいいのに辛い、ひとつになるっていろんな感覚がごちゃごちゃしていて、やっぱり特別な事なんだと知った。
ぴったりと重なった体は二つに裂けてしまいそうな熱さを孕みながら、涼義兄さんの肌が汗に濡れていくのを掌で感じてた。俺の体に感じている、そう言われているみたいで堪らなく嬉しかった。
「んぁっ……ふッ、ああっ」
「良くなってきた?」
「んん……もっと」
体を起こす義兄はもう色気に溢れていて、少し長めの髪を無造作に掻き上げると射抜くような目を向けてくる。
繋がる部分に視線を落として腰を引き戻し、また深くまで挿入して全身を舐めるように見る。欲情してくれているだけで今までの自分が救われた気がする。
少しずつ早くなる律動についていくのが精一杯で、時おり快感に詰まる吐息を吐く涼義兄さんを涙目で見てた。
「ああッ!やだ、ソコやだ」
突然襲ってくる強い刺激に脳が蕩けていく。
張り詰めたカリで潰されるように刺激されると稲妻が走ったみたいになって、全身から汗が吹き出してくる。
「やだ……アッ!ひぅっ……まっ…て」
俺の反応に腰を叩き付けるように揺さぶってきて、小刻みにソコを刺激されるともうダメだった。自分が何を口走っているのかも分からない、ただ義兄の余裕の無い表情が嬉しくて切なくて、扱かれながら噛み付くようなキスをされると自分のモノから白濁が飛び散った。
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