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とレイが言った直後、
「オレなら聞いてたから事情はだいたいわかったぞ。帰ってきたら一緒にももっちに頼みに行ってやるよ」
「わ~!パパ、ありがとう!嬉しいわ!」
「なぁに、かわいいアリスのためだからな、これくらい力になるよ」
「ありがとう!お礼にパパのパンツも一緒に洗濯してあげるわ!」
「ちょ…今までオレのパンツはどうしてたんだ?」
「へへ…実はパパのは、割りばしでつまんで私達のとは別に洗ってたよ。心配しないで…ウフフ…」
「そ…そんな雑な扱いをされてたのか?オレのパンツは?」
「だって汚なそうじゃない?アハハ…」
と、雑談をしているうちに屋敷に着いた。
玄関を入ると、既にパパが降りてきていて、結局一家でそのままももっちを訪ねる形になった。
「急に一家で押し掛けて悪い。ちょっと急ぎの用があってな」
とパパが言うとももっちは、
「なんでございましょうか」
と言った。
「ウン、実はアリスの友達の今住んでる所があんまりひどくてね、アリスと全国大会の1・2を争う女流剣士だから、ちゃんとした所に住まわせて、ちゃんとしたものを食べさせてあげたいんだよ」
「なるほど、だいたい話は見えてきました。汐音様のいた部屋は、私の裁量に任されております。どうぞお使いになって下さいませ」
「ヤッター!ありがとうももっち!大好きよ!」
「ありがとうございます。私も好きでございますよ、アリス様」
続いてももっちは、
「明日一応汐音様にご報告を致します。あ、来られる方のお名前はどなた様ですか?」
「レイラよ。神崎レイラ。ロシアとのハーフでコスさせたらすごいよ?きっと」
「え?レイヤーさんなんですか?それは嬉しい限りです」
「あ、今のはアリスのアドリブだ。コスプレイヤーではなく、美人剣士だな。プラチナ色の髪の」
とパパは訂正した。
…2週間後
結局引っ越し業者の手配も汐音のほうで手配をしてくれることになって、レイラは無事汐音がいた部屋に入ることができた。
ここなら食事もちゃんとできるし、家賃もいらない。レイラはバイトを減らすこともできたみたいだ。
レイはパパに、
「ハーフの美人だからって、手は出さないでね。アリスの友達なんだからね」
「え?オ…オレが?そんなことするハズ、ないだろ?」
「そうよね~。平凛さんだけで手いっぱいよね~?」
「そうだよ~。まったく…ぁ!」
「やっぱり!…やっぱりそうなのね?!?」
「い…イヤ、今のは誘導尋問だ!オレは無実だ!」
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