マイステディ

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マイステディ

 僕には憧れがある。  それは、猫と友達になることだ。  でもきっとそれは叶わない。  生まれてこのかた、猫に好かれたことがないのだ。 「ママ、なんで僕は猫に好かれないの?」 「あんた、猫じゃなくて、どの動物にも好かれないじゃない!」  これが僕とママの日常の会話だ。  僕が何をしたのだろう。  ある日僕は、猫に懐かれるために、猫のおやつを携帯することにした。  そして、野良猫に出会った時、あげるのだ。  野良猫が近づいてきた。おやつを食べている。もう少し、もう少しで撫でれる!  僕は思いきって、手を伸ばした。頭を撫でた!  すると、  キシャーッ!!!  手を引っ掻かれたのだ。  僕は、母に事の顛末を話した。  すると、母は僕にこう言った。 「あんた、ドーベルマンなんだから、猫も他の動物も怖がっちゃうわよ。」  と、
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