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「今日も走って来たの」
彼女は毎朝のランニングを欠かさない。
それはテニス部を引退しても同じだった。
ストイックな性格をしている。
「うん。いつも通り十キロ」
え、十キロ…。
私は三納代今日子が毎朝走る距離を、卒業の日に初めて知った。
最近買ったスマートウォッチで、その距離を見せて来る。
「何か凄いね…。流石はわが校創設以来のテニス部のエース」
私と三納代今日子は声を上げて笑った。
「今日子」
と三納代今日子は友達に呼ばれて、そっちへ行った。
それと入れ替わりに、信治がやって来た。
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