ラブレター 「あんぱん」その後

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私はその手紙を手に取った。 思ったよりも綺麗な字で私の名前と脇田君の名前が書いてあった。 でも残念ながら、私の名前が「奈緒子」になっている。 私は「菜緒子」なんだよね。 この間違いはこの三年でも何度された事か。 信治はそれを見て、 「じゃあ確かに渡したぜ」 と親指を立てて、自分の席に戻って行った。 私は信治が席に戻るのを見て、その封筒を開けた。 可愛い便箋が二枚。 これは…。 もしかして…。 ら、ラブレターというモノ…。 前にもらったのはいつだったか…。 私は慌てて、その手紙を隠す様に読んだ。
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