初恋は実らない

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「別れよう」 太陽の光が差し込む私たち以外、誰もいない教室。 小さなお菓子パーティーを開いてそれはとても楽しい時間を過ごした。 付き合って、半年記念日の今日は幸せな日になるはずだったのだ。 いや、この瞬間までは幸せだった。 しかし、彼女のきれいな形の唇から発せられた言葉は思いもよらない言葉だった。 「どうして?やっぱり気持ち悪い?私の事嫌いになった?」 心の中にできたいくつもの疑問をひたすらぶつけることしかできなかった。 それでも、彼女の瞳は揺るがなかった。 「雪菜の事は好きだけどさ、友達としてっというかそういうんのじゃないんだよね」 その言葉は私のこころを抉るのには足りすぎる言葉だ。 さらに、追い打ちをかけられる。 「やっぱ私、普通だったみたいで好きな男の子できたんだよね。」 「え……。」 「じゃあ、ばいばい。」 そういって、彼女は幸せの残骸が残った、教室を出て行った。   私はまだ、現実を受け止めきれないままでいる。
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