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非人界 6
俺は、腹が減っていたし、スイーツも苦手ではなかったので、プライスラベルや臭いを確かめて大丈夫と判断すると、バクバク食べた。それでも、甘いものをたくさんは食べられなかったので、プリンだけ残したが。
俺が食べている間、女は、スマホをいじっていた。誰かにメールをしているのか、ネットやゲームをしているだけなのか、俺には分からなかった。
食べ終わると、俺は、所在なげにうつむいた。食事を提供されたんだから、礼を言うべきなのかもしれないが、女の目的が分からない以上、それも変だと思った。
「あ、食べ終わった? 足りた?」
女が、そんな俺に気付いて声をかけてきた。俺は、
「あ、はあ・・・」
と、ぼそぼそつぶやいた。
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