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お別れの横顔
なんとも言えない気持ち。
窓から光が入り、私を包む。
胸に小さな花を付けた私達は、このままでいる事を許されない。
真っ直ぐに前を見ていた君だけは、ここに居続ける事を拒んでいるようだ。
なんとなくの道を進む私と、確かな道を歩む君。
この横顔を見られるのは最後。
人生で最後かもしれない。
一生会えない。
それでも言葉が出ないのは君の進む道は私のものではないから。
君を永遠にしようと思ったから。
君は誰も行かない道を行く。
今、何を考えているの?
寂しさや後悔はないの?
私は後悔したとしても、君の今の横顔だけは忘れない。
さようなら。
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