1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
酷い音だと、そう思った。
道で拾った木材で、錆びた金属を叩くような音だった。
「タケル、なにしてんの」
上の方からそんな声が聞こえる。
顔を上げると、三階へ向かうエレベーターに乗ったカナがこちらを見下ろしていた。制服の上からピンク色のパーカーを身に付け、茶色に染めた髪を隠すようにフードを深く被っている。
彼女はタケルと同じ高校のクラスメイトで、小学校に上がる前からお互いのことを知っている。
「パンツ見えてんぞ」
そんな冗談を言いつつ、エレベーターに乗る。
腿を押さえるようにスカートを下へ引っ張るカナから意識を逸らし、二階の楽器屋に視線を向ける。見せびらかすかのように、アップライトピアノや電子ピアノが並んでいた。ボディが真っ黒なものから木目調のものまで、様々なものが置かれている。
また、酷い音が鳴った。
あるピアノの前に立つ、同じ学校の女子生徒の制服姿を捉えた。
そこで見切れて、エレベーターが三階へ到着する。後ろ姿しか確認することができなかったけれど、見覚えはあるような気がした。
「なに見てたの?」
エレベーターを降りると、カナが首を傾げていた。
「音」
そう答えると、彼女は大きくため息を付いた。
そして、呆れたように付言する。
「音楽、私と一緒に辞めたじゃん」
・
「んじゃ、ばーい。タケル」
「じゃあな」
駅に併設されたショッピングモールの外で、カナと分かれた。
下校時に、このショッピングモールの三階にある飲食店で駄弁ってから帰宅する―――というのが、カナとの日常だった。家も近いので本来なら一緒に帰るが、今日は「買いたいもんあんの忘れてた」と嘘を付いた。
駄弁り終えてエレベーターを降りているときに、二階の楽器屋からまたあの酷い音が聞こえたのだ。
それがどうしても気になった。踵を返して足早に楽器屋を目指す。どうしても、あの酷い音を出している人に会いたかった。
鼓動が早まっているのがわかった。
なぜ早くなっているのかはわからなかった。
楽器屋の前に到着すると、姿勢の良い女子生徒の背中だけが見えた。
セミロングの黒髪で、少しだけカールがかかっている。多分天然パーマだ。やはり見覚えがあった。
また、酷い音が聞こえた。
「んー、何が違うのかわからないなぁ。なんでこっちのピアノの方が高いの?」
「だからねお客さん、アップライトピアノだからだよ」
「あっちのは?」
「あっちは電子ピアノ」
「見た目一緒だよ。なんで値段違うの?」
「だからね―――」
アップライトピアノはグランドピアノと同じでハンマーが弦を叩いて楽器全体で発音する。電子ピアノは鍵盤を叩くとセンサーが反応してスピーカーから音が鳴る。
頭の中でそんなことを答えつつ、女子生徒の横に立った。
姿勢が良かったので気付かなかったが、彼女は意外と背が低かった。見覚えがあったのは正しくて、クラスメイトの―――。
「ヤンキーくん―――じゃないや。タケル君、びっくりした」
彼女は申し訳なさそうに眉毛を八の字にして小さく笑った。
ヤンキーというのはタケルのあだ名だ。学校では冗談交じりにそう呼ばれることがある。身体が少し大きいのと、不愛想なのと、目が怖いせいだと自覚している。特に目の方は毎朝鏡を見る度に思う。
「―――琴葉」
彼女―――琴葉の名前を呼んでから、アップライトピアノと電子ピアノについて説明した。
生徒会に所属するほど真面目な彼女は、なぜだか嬉しそうに頷いた。店員はいつの間にか退散していた。
「じゃあ、アップライトはミニグランドピアノなんだね」
お宝を見付けた少年のような瞳でそう言う琴葉に対して、タケルは曖昧に頷いた。
彼女の言った内容は違うけど、それを否定することも間違っているような気がした。
「タケル君、ピアノ詳しいんだ。すごいなぁ。やってたの?」
「まぁ、やっ―――てた」
変な間を開けつつそう答えると、彼女は「おぉ」という不思議な歓声を上げた。
多分、ピアノやったことある人より生徒会員の方が少ない―――そんなことを思うが、やはり口にはしなかった。
「じゃあ、ピアノ持ってるの?」
「持ってる」
「いいなぁ」
琴葉はそう言って、目の前のアップライトピアノの値札を指先で弾いた。
三十万を超えるものだった。高い、と思った。
持っているピアノはいくらなのだろうか。考えたことも、気にしたこともなかった。物心つく前から家にあったし、ピアノも強制させられていた。習い始めた頃―――確か、五歳だっただろうか―――は、楽しんでいた記憶がある。
母親もインストラクターも、その頃は優しかった―――ような気がする。
「タケル君?」
不意に言葉が落ちてきて、頬に温もりを感じた。
何の感触かわからなくて、思わず一歩引いた。先ほどまで自分の顔があった場所に琴葉の手があって、その奥に眉を八の字にした彼女が居た。
「ごめん」
琴葉はそう言って視線を斜め下に落とし、拠り所をなくした腕を抱き締めるように身を縮めた。
こんなわかりやすい人が居るんだなと、場違いにもそんなことを思った。棘の先で突かれるように、わずかに胸が痛かった。
「わたし、昔からボディタッチが多くてさ。みんな、昔は何も反応しなかったのに最近は避けられる」
昔から嫌だったのかな、と琴葉は悲しそうに付言した。
元気付けなきゃいけない―――。自然とそんな感情が湧いた。そう感じた次の瞬間には、言葉が口を付いていた。
「俺ん家、来る?」
ピアノあるし―――と、言い訳のように付け加える。
多分、初恋の相手に対してもこんな不器用な誘い方はしていなかったと思う。それに異性を誘うという行為は、初恋した時分より、多くの意味を相手に与えてしまう。それが核心であろうと思い違いであろうと、そんなことはあまり関係ない。
なんて頭の中で色々考えて、自分がすぐ異性を誘う気持ち悪い男子―――になっている気がして恥ずかしくなった。その羞恥心からとにかく逃げ出したかった。
「今のは―――」
「行きたい」
琴葉はこちらの言葉を遮って、一歩踏み出し宣言するようにそう言った。
目の前に彼女の顔があった。爛々と輝いているその瞳を見つめる。誰にでもこの顔を見せるのだろうか。自分の好奇心を刺激することを言ってきた者になら、この瞳を向けるのだろうか。
そうあって欲しくない、ような気がした。
ただ少なくとも、この瞳はピアノに向けられたものだと―――そう、理解はしていた。
・
「大きい家だね。部屋も大きい」
琴葉を部屋に招き入れると、彼女は入ってすぐのドアの前で足を止めた。立ったまま首だけを動かして、部屋を観察するように目を大きく広げている。
汚くない程度には整頓しているつもりなので、別に不快ではなかった。けれども―――別に無いのだが―――変なものを発見されそうな予感がして鼓動は早かった。
この後ろめたさは、多分、彼女の純粋さに当てられてのことだろう。勝手にそう結論付けて、自分を納得させた。
「ベッドも大きい、机も大きい、そして絨毯もフカフカ。そして―――」
琴葉は指差し確認するような動作で家具を一つ一つ吟味し、大股でお目当ての品の前に移動した。
タケルが子供の頃から使っている真っ黒なアップライトピアノだ。
「―――ピアノだぁ」
琴葉は蓋を開けて鍵盤を叩く。
割れたガラス同士が擦れるような酷い音だった。
「んー? わたしの知ってるピアノの音じゃない」
琴葉はそう言って首を傾げ、続けて何度か鍵盤を叩いた。
やはり酷い音のままだった。
「お前、一応ここが住宅地だってことは忘れんなよ。あとあんま大きい音出すと―――」
部屋のドアをノックする音で、タケルは言葉を切った。
嫌な予感がしたし、それを察したのか琴葉もピタリと何も喋らなくなった。少しばかり威圧するようなノックだった。
『タケル? 誰か来てるの? 音が聞こえたし、靴も………』
母親の声だ。
ドアの向こうから聞こえているはずなのに、体にまとわりつくような感覚があった。これは多分、母親の声が不快だというわけではなく、タケルの母親に対するイメージがそんな錯覚を抱かせているのである。
「来てる。友達」
『そう。ピアノは大切なものだからあまり触らせないでね。あと、お友達の子、酷い音だったわよ』
それだけ言って、音もなくドアの向こうの嫌な気配が消えた。
母はいつも足音を立てずに歩く。それが癖なのだと、昔聞いたことがあった。
「酷い音、かぁ」
琴葉は呟くようにそう言って、肩を縮こまらせた。
ごめん―――と、彼女は多分そう言った。
消えるような声だった。彼女に抱いていたイメージと今の声はうまく重ならなかった。
「こっち」
と、ベッドに座って琴葉を手招きする。
彼女は何の躊躇いもなく男のベッドに乗って、四つん這いの体勢で「なに」と首を傾げた。
「ここにキーボードがある」
昔、自分で買ったものだ。
ベッドと壁の間に隠して、今も両親にばれていない。ストリートでキーボードを叩きながら歌っていた人が使っていたもので、別に知り合いでも今あの人が何をしているのかも知らないけれど、何となく格好良いと思ったので同じものを買った。
アップライトやグランドピアノとは全然違う音だったが、違う楽器みたいで買ってすぐの頃は良く弾いていた。
変な癖ができてる―――とインストラクターに言われてからは、ずっとベッドと壁の間に封印していた。
「ピアノ、二個目。すごいっ」
琴葉はそう言って手を伸ばしたが、キーボードに触れる直前で手を引っ込めた。
何を考えているかは、何の躊躇いがあるのかは、今日初めて話しただけのタケルでも十二分に理解できた。
「こっちはヘッドホン付くから、静かに弾ける」
ベッドの下から二つのヘッドホンと差し口を増やすデバイスを取り出す。
「ヘッドホンも二個。なんで?」
琴葉はベッドの上に並んだ二つのヘッドホンと一つのキーボードを見下ろした。
ヘッドホンが二つあるのは、キーボードで弾く音をカナに聞いてもらうためだった。それを口にするのは、何となく嫌だった。
「お前、なんか弾ける?」
「無理だよ。今日、初めてピアノ触った」
「俺でいいなら、教えるけど」
「教えて!」
琴葉は食い気味に、顔を前に突き出してそう言った。
ヘッドホンを二股にして、ベッドの上で『カエルの歌』を教えた。計っていないからわからないけれど―――タケルの体感では―――すぐに弾けるようになった。
音の強弱もリズムも何もなかったけれど、真剣な顔で―――慣れない指で曲を弾く姿は、不格好だったけれど楽しそうだった。
『どうだった? 私の音』
ヘッドホン越しなので、琴葉の声は小さく聞こえた。
ヘッドホンを外そうとすると、彼女はそれを妨げるようにタケルの耳に―――正確には、ヘッドホンに―――手を乗せた。
『私の音、君しか聞いてないんだよ。ヘッドホンをしてるときは、私と君だけの世界』
さっきまで子供のようにピアノを弾いていた彼女は、わずかに頬を赤らめながら控えめに笑った。
急激に顔が熱くなる感覚を覚えた。加速する鼓動が、耳の裏を圧迫するように響いた。
手を伸ばせば届く距離に彼女の顔があった。瞳があった。手を伸ばさなくても届く距離に彼女の指先があった。手のひらがあった。触れたら自分の鼓動が彼女に伝わると思った。自分の考えていることも、抱いている期待に似た淡い感情も、全部知られてしまうと思った。
知られてもいいような気さえしていた。
『どうだった? 私の音』
「また、聞きたい音ではあった」
聞いている間は、二人だけの世界に浸れるのだから―――心の中でそう付言した。
まだ、触れちゃいけない気がした。
それに、自分の感情に気付くのが少しだけ怖かった。
「そう言えば、何でピアノ弾きたいって思ったわけ? 触ったこともなかったんだろ」
誤魔化すように、紛らわすように、そう質問した。
彼女が離れたのでヘッドホンを取ると、彼女も同じように外した。
「なんか、ピアノの動画―――あ、いや、ライブか。それ見て、数人しか見てなかったけど、格好良かったから。弾きながら歌う人」
「へぇ」
「で、文化祭で私もやろうかなぁって」
「あ? 文化祭?」
「文化祭。一ヶ月後の」
「カエルの歌で?」
「いやぁ、もっと難しいの披露したいっすタケル先生」
琴葉は敬礼のポーズを取りながら、照れるように笑った。
半分冗談、半分本気。多分、そんな意味を含んだ照れ笑いのように思えた。
「まぁ、できんじゃね?」
半分冗談、半分本気。タケルもそんなニュアンスを込めて言った。
楽器をやると否定されることが多いから辞めた。意思を持つことが悪いことのように思えてしまうから辞めた。誰を恨んだことも責めることもしなかったけれど、ピアノが好きだった自分を否定しているようで―――ただ、ただ嫌だった。
もし、もう一度―――。
「いつかさ」
琴葉の言葉で、タケルの思考は遮られた。
いつの間に俯いていた顔を上げると、彼女と目が合った。
「気が向いたらでいいから、君の世界も見せてよ」
琴葉は、やはり照れたような笑顔を作った。
人はこんな風に、人に惹かれるのかと―――タケルは他人事のようにそう思った。温かいような、痛むような、少しだけ胸が苦しかった。
そしていつまでも、このうるさい鼓動にうなされていたかった。
・
「最近絡み悪いじゃん」
帰りのホームルームが終わって帰宅の準備をしていると、真横からそんな声が飛んできた。
顔を向けると、不機嫌そうなカナが立っていた。
「別に。フツーだろ」
「いや、一週間ずっと一緒に帰ってないんだけど。家すぐ隣なのに」
「まぁ、そうか」
「いや、そうかじゃんくてさ。女、連れ込んでんだって?」
カナは、いつもよりトーンの低い声で言った。
反射的に、教室の一角で友人たちと話している琴葉に視線が行った。数人のクラスメイトが、こちらを一瞥してきた。幼馴染が喧嘩でも始めたのかと、そんな奇異な視線だった。
「言い方、良くねぇぞ」
「あの真面目ちゃんが好きなわけ?」
「琴葉な。その呼び方やめろ」
タケルはカナの方を見ず、帰りの準備をしながら会話を続ける。
カナの、こちらを挑発するようなゆったりとした喋り方が妙に鼻に付いた。
「ピアノ教えてんだって? ママから聞いたよ」
「ああ、教えてる。だからもう帰ってもいいか」
「真面目ちゃんからも一個聞いたよ」
「色んな奴から情報仕入れてんだな。暇なら探偵でもやれよ」
「文化祭でキーボード披露したいんだってね」
「そうだな」
タケルは怒りを押し殺すように、テキトウに返事をした。
カナが何を言いたいのかよくわからなかった。
「私も出よっかなー、文化祭。あでもー、私がピアノ披露したらー、真面目ちゃんのピアノが霞んじゃうかぁ」
腹の底から黒い感情が湧いてくる感覚があった。
カナはこれが言いたかったらしい。別に彼女がピアノを発表するのは構わないが、それが琴葉の邪魔するためだというのに腹が立った。
「勝手に出ろよ。そもそも琴葉と俺で出るから、こっちの音が霞むかはわかんねぇけど」
咄嗟にそんな嘘を付いた。
意図せずして少し声が大きくなってしまったせいで、またクラスメイトからの注目が集まった。琴葉の方へ視線を向けると、こちらを見て目を丸めていた。今の会話を聞かれたのだろう。
今のタケルの言葉を嘘と知る人物は、彼女だけである。
「今のは、本気だってわかったよ」
琴葉は自信に満ち溢れた表情でそう言った。
咄嗟に出た言葉ではあったけれど、一緒に演奏することを考えなかったわけではなかった。それを、どこかで見抜かれていたんだろう。
ピアノを弾くのも久しぶりだが、弾くことを楽しみに思うのはもっと久しい感覚だった。
・
「カナちゃん、上手だったね」
舞台袖で琴葉が言った。
祈るように手を合わせて、ステージ上で大きな拍手を浴びているカナとそのチームメンバーを見つめている。
カナは、結局バンドを組んで有志発表に出た。誰かと曲を奏でる彼女を久しぶりに見たが、他人に合わせて弾けるなんて初めて知った。誰かと合わせて弾く機会はあったけれど、彼女はいつもリズムを―――わざと―――走らせて、相手を置いていくのだ。
そのイメージがあったので、バンドでキーボードを弾く彼女の姿は新鮮だった。
「お前、俺の音、好き?」
隣で肩を小さくして立つ琴葉に、小声で問うた。
ステージの緞帳が閉じて、拍手が止む。けれども、観客席となっている体育館のざわめきは止まなかった。
「好きだよ」
緞帳が閉じたステージ上で、カナのチームが片付けを始める。
緞帳の向こう側で進行役がタケルと琴葉の名を呼び、観客にしばらく待つよう伝える。
「ねぇ、タケル君」
「なんだ」
ステージ上から視線を外し、横目で琴葉を捉える。
新しく買ったキーボードを抱き締め、ヘッドホンを強く握っていた。けれども、顔はどこか楽しそうだった。彼女はジッとステージ上を見つめている。
「私のヘッドホン、君の耳に付けてくれない?」
「演奏中の話か?」
「うん」
琴葉は小さく顎を引くように首肯する。
「君の世界を、私が一番身近に感じていたい。逆に、君には私の世界を一番身近に感じて欲しい」
彼女はステージ上から顔を外してこちらを向いた。
視線が交わる。
しばらく沈黙があった。
戸惑いでもなく、驚きでもなく―――気持ちを確認するための沈黙だと、そう思った。
「これ」
「ああ」
そんな短いやり取りだけで、お互いのヘッドホンを交換した。
ステージ準備してください―――という声が聞こえて、二人で無言でキーボードを設置した。
準備オーケーですか―――二人で顔を合わせてから、ゆっくりと頷く。
「さっき言い忘れたけど、俺もお前の音好きだぜ」
「ありがとう。お互い好き合ってるってことだね」
裏方の声が小さく響き、ステージがライトアップされる。
一呼吸置いてから、緞帳が緩やかに上がっていく。
「お前の音を聞いてるときは、俺はお前の特別になれてる気がする」
「それも―――」
ざわざわとした観客の声がより鮮明になっていく。
自分の息遣いが、筋肉が、脈が、全ての感覚が研ぎ澄まされていく。
手のひらに汗を握り、頭が真っ白になりそうなほど高揚していた。
「―――お互い様だよ」
緞帳が上がり切る。
お互い口角を上げて、再び頷き合う。
前を向くと、観客全員の視線を全身に感じた。
彼女のヘッドホンを装着する。
彼女の世界の気配と、静寂が訪れた。
最初のコメントを投稿しよう!