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結局、夜になっても、食べ物にはありつけなかった。
さすがに、疲労が空腹に打ち勝ち、諦めた。
ココミの「私」は、猫の私が爪を立てて冷蔵庫と格闘しているところへ這ってやって来たが、手や指の使い方が分からないらしく、冷蔵庫のドアを開けるという奇跡は起こらなかった。人の姿をしていても、まだまだ猫の感覚のようだ。
疲れによる睡魔が襲ってきたので、私は眠りに就くために、ソファの上へ飛び乗る。「私」の方は、床に寝転がった。
明日こそはと心に誓い、目を閉じた。
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