17人が本棚に入れています
本棚に追加
それは午前零時、突然起こった。
歌舞伎町のほぼ全ての店舗から、外国人が店で暴れているという通報が次々と発生。
突発的に、かつ、多角的に発生したそれは、警察では対処しきれず、町は一気に混乱に落ち入る。
そんな中、叢雲探偵事務所へも助けを求める連絡が届いた。
シャロロにいた叢雲と弥田は、急いで町に飛び出ようとしたが、そのアジア系外国人は古びたゲームセンターであるシャロロにも襲来し、その折、店長である西が負傷を負う。
何とか暴漢を撃退した叢雲と弥田の二人は、歌舞伎町を襲うアジア系外国人の集団と戦い、巡り巡って現在では天下一通りにたどり着いた。
弥田「こいつら、中国人だよな?結構前に歌舞伎町から手を引いたんじゃなかったか?」
叢雲「あぁ、どうして今更?」
弥田「ター坊もわかんねぇか。」
叢雲「そうだな。警察も手一杯みたいだし、ここは善意の民間人が正当防衛って事で頑張りますか。」
弥田「けど、キリがねぇな。このままじゃジリ貧だぜ。」
叢雲「あぁ・・・全部は無理でも、出来るだけの事はしよう。」
弥田「そうだな・・・ったくこんな時の東誠警備と死霊跋扈じゃねぇのかよ。」
叢雲「あいつらを宛てにするのは止めよう・・・」
長い時間、大勢をたった二人で相手をしていた為、体力の消耗は激しく、このままでは、自分達が保たない。
頃合いを見て一旦引く事を考えていた。
だが、それが出来ない。
何故ならば、中国人の襲撃は止まる事はなく、ここで引いてしまったら、奴らは好き勝手暴れ、多くの住民に被害が出る。
それは、歌舞伎町で探偵業を営む叢雲にとって、そう簡単に引ける状況じゃない。
叢雲「やべぇ・・・な。」
そう愚痴を溢した時。
???「とおーーー!!」
弥田「なんだ!?」
突然、空から漆黒の影が舞い降り、暴徒の中心で竜巻の様に回転、多くの暴漢を吹き飛ばし、凪と飛ばす。
???「・・・」
叢雲「な!?何だあれ!!」
突然の事に驚きを隠せない二人。
それをやり遂げた黒い影は、全身を黒いスーツで身を包み、片手には血に染まったドスを持ち、何よりも目を引くのは、素顔を覆い隠す恐ろしい顔つきの般若の面だった。
威圧感でいうと充分すぎる程で、敵である中国人の暴漢を一掃した事は味方であると思いたいが、その恐ろしい見た目から、どうも素直に思えない叢雲と弥田。
叢雲「だ、誰だ?」
???「ふっふっふ・・・」
不適な笑みを浮かべる般若の男。
???「正義の味方!!ハンニャマン!!参上!!」
最初のコメントを投稿しよう!