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「キャー!」
死神の奴め、お爺ちゃんに抱きついて、ギュゥとしがみついてしまいましたわ。
「こらっ!来るなっ!あっち行け!放せ!放さんかい!
おい、シュンよ! 呪文じゃっ! 呪文をとなえるんじゃ!」
「そうやった!えーと……じぇげむじゅげむ……」
死神はキョトンとしてシュンちゃんを見つめてます。
「ちゃうちゃう!アジャラカモクレン ブリエスタ テケレッツノパ!ほんで手をパンパン!と、こうじゃっ!」
・・・・・・・・・・・・
「ああっ!お祖父ちゃん! 死神が消えたで!」
「消えたか。やれやれ、そらよかった、よかった」
よかったんかどうか、ようわかりませんが、とにかく死神はおらんようになりましたわ。
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