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第六十四話 「Испытательный полигон оборудования подстанции позиционера(ポジショナー変電設備試験場)」
"ガターーーーーーーーンッ!
「・・・!」
「・・・・ガターーーーーーーーンッ!
「(こんな事やってて意味があるのか------?)」
「ちょとっ!? エモイつぁんっ!?
少し作業サボりすぎでは無いでツかっ!?」
「あ、ああ・・・」
どこから聞こえて来るか分からない、
何か金属を打ち付ける様な大きな音がこの、
ポジショナー変電設備試験場内に響き渡る中、
隆和がツベフォフに連れて来られた天然ガス施設、
"Абсолютная--Ø
(アブソリューチナヤ・ゼロ)"
で、スタグフライザーに研磨を掛け、
スポンジを片手に自動ガス切断機に付属した
ドッキングロボの電圧を伺っていると
すぐ側にいた林が、自分に向かって
𠮟責(しっせき)する様な大声を張り上げる
「-----マたク....エモイつぁん...
作業というものハ、
"チームワーク"
でなり立てまス....」
「そ、そうか・・・・」
"ズササッ!
「------う、うわわっ!?」
「な、中根つぁんっ!?」
「あ~ あ~、
い、一輪車が~...」
「な、ナニ? ドウしたノ?」
「あ~ す、砂が~....」
「(・・・・)」
スポンジからショットブラストの
変圧具合を確かめるため隆和が、
自分から少し離れた場所で
一輪車の上に砂を乗せ、それを運んでいた
中根に目を向けると、中根が引いていた
一輪車の側の床の上に、大量の砂の様な物が
撒き散らかされているのが見える・・・
「せ、せっかく、向こうから十五分かけて
ここまで運んで来たのに...!」
"ガッ! ガササッ!"
「な、中根つぁん!?」
"ガサッ! ガササッ!"
「も、戻せば、まだ使える...」
「い、イエ、その中根つぁんが運でル砂ハ、
一度チャント精製されテカラ、
作られタモノなのデ、一度地面に落としタラ
もう使えナイデス--------」
「そ、そんな事あるか・・・」
"ガサッ ガササッ!"
林が、中根のすぐ側まで駆け寄ると
中根は地面に女の様な座り方をしながら
必死に地面にバラ撒かれた砂を
元の一輪車の上へと戻している
「そ、ソレ、ドウすル気ヨ?」
"ガサッ ガササッ!"
「ま、まだ使える・・・!」
「・・・・!」
"ガサッ! ガササッ!
「(必死だな・・・)」
"スッ!"
首に掛けていたタオルを手に取り
それで額の汗を拭うと、隆和は目の前の
地下空間に広がる土木工事の
"現場"の様な風景に目を向ける...
「(・・・・)」
「な、中根つぁん!? ソレは------っ!?」
「・・・ま、まだ使える~....」
"ガサッ ガササッ!"
「(・・・)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【それじゃ、これから、ツベフォフ氏の仕事を
我々が手伝うって事ですか!?】
【------それがいいだろうな。】
【・・・・】
ツベフォフの職場である
"Абсолютная―Ø
(アブソリューチナヤ・ゼロ"
と呼ばれる、ガス油田の地下施設を
見て回った隆和達は、
その数時間程後にその施設から
ツベフォフの自宅まで引き返していた....
【い、いや、仕事を手伝うったって・・・
何のためにそんな事するんですか?】
【・・・・】
夜になり、ツベフォフに通された来客用の
殆ど何も置かれていない部屋の中で、隆和が
電話で河野にツベフォフの説得が
難しい事を伝えると、河野は"提案"を出す....
【いや、だから、その
Абсолютная--Øには、
人手があまり足りてないんだろ?】
【いや、そうみたいですが・・・・】
日中、ツベフォフと共に
Абсолютная―Øのガス施設で、
Earth nEwsの論説委員の事を
説得する傍(かたわ)ら、
隆和が訪れたこの地下施設の事を
ツベフォフに尋ねると、
どうやらこのガスのプラントの様な地下施設には
作業員の数が足りていない、と言う話らしい
【------いや、簡単な話だろ?】
【簡単って...】
河野が当然の様に答える
【ツベフォフの働いてるその施設には
人手が足りてない・・・】
【え、ええ....】
【俺達は、ツベフォフを
Earth nEwsの論説委員として招きたい・・・】
【・・・だったら、どうすればいいかは
分かるんじゃないか------...】
【ッ・・・】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「あ、あ~、す、砂~...」
「ソんナコト申してル場合ナイヨ?
ハヤクそノイチリシャ動かさナイと、
ツベフォフつぁん論説委員にならないヨ!」
"ガサッ! ガササッ!"
「(とりあえず、俺達がこのガス施設で
働くと言ったら、ツベフォフは喜んでる様な
素振りを見せていたが・・・)」
「サ! 立テ! 中根つぁんっ!?」
「あ~ あ~~~....」
「(・・・・)」
"ガターーーーーーンッ
「(・・・・)」
「・・・ガターーー-ーーーーーンッ....!!
「(Абсолютная--Ø)
(アブソリューチナヤ・ゼロ・・・)」
どこからか鳴り響く、巨大な機械音を聞きながら
「(ここで、ツベフォフを手伝えば、
何かEath nEwsの論説委員に
説得するのに役立つのか------....)」
"ガターーーーーーーーンッ...
作業着を着込んだ隆和、中根、林は
「サ! もう一度、"スナ"取テくるヨ!」
「・・・・」
「(・・・・)」
ポジショナー変電設備試験場内の作業場で
それぞれの"仕事"を行う------....
「(・・・・)」
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