第六十一話 「купол1(ドーム)」

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第六十一話 「купол1(ドーム)」

cbe6a93c-5f96-465c-b719-0a21406ced34"ビュォォォオオオオオオオオオッ! 「(・・・・!)」 "ウイイイイイイイイイ・・・" 「...Хорошего дня.」 「・・・・!」 "ガ ガガッ" 「開いた・・・」 「車で入れルよ・・・」 「・・・・」 ドーム状の巨大な建造物の入り口を覆っていた シャッターが開くと、ツベフォフは シャッターの脇に置かれた 監視小屋の中にいた二人の Конная полиция (コーナポリストーシア=騎馬警察) の様な格好をした男達に運転席から 何かを話しかけ、そのまま シャッターの中へと車を進ませる 「Этот китаец может  быть здесь?」 「Я не знаю (さあな)」 「・・・・?」 「な、何かこっち見てません?」 「・・・・」 "ブロロロロロロロロロロロロロ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ "ブロロロロロロロロロロロ.... 「真っ暗ですね・・・・」 「・・・・」 隆和、中根、そして林の三人が ツベフォフの運転するバンの後部座席に乗り、 ドーム状の建物のシャッターを抜け その建物の中へと入ると、 外の雪景色とはまるで異なる 暗く、音の無い世界が 周りに広がっているのが見える... 「・・・・」 「あれ、パイプか何かっスか?」 「工場みたいだな・・・」 "ブロロロロロロロロロロロロロ...." バンの後部座席から ほとんど明かりが無いドーム内の空間を見渡すと、 そこには、何か金属でできた様な 様々な大きさのパイプ管が 迷路の様に縦横に張り巡らされ、 隆和達の乗ったバンの行く先を 塞ぐ様に空間内に広がっているのが見える... 「Господин Цубефов,  куда вы клоните? (ツベフォフさん  これ、どこに向かってるの?) 「··завод... (・・プラント...)」 「・・・・?」 "ブロロロロロロロロロロロロロロ...." 短い言葉の、返事になっていない様な ツベフォフの言葉を聞きながら、 四人を乗せたバンは、暗い 不順列に交差するパイプ管の間を通り抜け ドームの中をゆっくりと進んで行く... 「(・・・・)」
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