5人が本棚に入れています
本棚に追加
ユウはふと幼い頃に祖母が自分に言った言葉を思い出した。
あの時、自分が一回死んだ時に見た記憶の中でユウの祖母は、この人の心の奥が見え、屍神たちの助けを求める声を知ることができる眼は父親からの授かり物だと言っていた。
そして、おそらくは母親がくれたであろう大切な人を守り抜く力でユウは甦り、今こうして愛する友や、逢いたいと焦がれていた者の傍にいることができている。
(私のお父さんとお母さんって、どんな人達だったんだろう・・・)
ユウは自分に生と力を与え、間もなく命果てた人間の父と屍神の母に密かに思いを馳せるのだった。
最初のコメントを投稿しよう!