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しばらく悩んで、やっぱりマフィンを食べることにしました。
マフィンは2つありますから、1つだけ食べて、もう1つを2時に食べれば、〝2時におやつを食べた〟ことに変わりないと思ったのです。
うん、うん、と頷いて、マリアは画用紙とクレヨンをテーブルの端に避けます。
濡れた布巾で、両手をしっかり綺麗にしてから、マグカップの牛乳と、お皿に乗ったマフィンを引き寄せます。
おやつを食べる前の、わくわくした気持ちも、マリアは大好きでした。
だから、丸くて可愛いマフィンを、よーく見て、どこから食べようか考えます。
上から?横から?ちょっと斜めから?
ブルーの瞳をキラキラさせて考えます。
「よぉし うえからたべよう!」
マリアはようやく決心して、両手でマフィンを持ち上げました。
お口を開けて、マフィンにかじりつこうとした、まさにその時。
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