Love Scientist ~アイシテルの発明家~

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 翌朝、疲れ切った博士の寝顔を眺めて、アカリは言った。 「惜しかったなぁ」  アカリは冷めきった紅茶をぐいと飲み干した。  研究机にもたれかかる博士に、ブランケットをかけてやる。 ――もし、“アイシテル”の発明家がいたのなら、一言文句を言いたい  水槽には、昨日見た光景がよみがえっている。 ――アイシテル ――アイシテル ――アイシテル ――アイシテル ――アイシテル ――アイシテル  アカリは少しだけ、満足そうにうなずいた。
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