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「あっ、えっと…」
「ほら、あと4つ…」
そう言いながら長谷川は、捲って露わになったくるみの腹に唇を落とし、啄むように口づける。その度に、くるみの体がビクンと跳ねる。
「うっ……あっ、コーヒーを淹れるのが上手い」
必死に出した答えに、長谷川が顔を上げ言う。
「何それ?」
「えっ、だって、今日、自分で淹れて飲んだら、味が全然違うの。同じように淹れたはずなのに……光広が淹れた方が美味しいの」
「ふふっ、それは……」
長谷川がくるみの耳元に顔を寄せ、囁く。
「俺の愛情が入っているからだよ」
そう言って、耳を愛撫し始める。長谷川の片手はナイトブラの上から触れた後、背中に手を回しホックを外した。そのままくるみの柔らかい膨らみを包み、優しく形を変える。
「はぁっ…んっ…」
くるみの口から吐息が漏れ始め、長谷川がくるみの耳元で囁く。
「くるみが可愛いから仕方ない。俺があとの3つを答えてやる」
耳にキスをして、長谷川が言う。
「くるみを誰よりも愛しているところ」
顔を上げてくるみの唇に唇を重ねながら、吐息まじりに続ける。
「キスが上手いところ」
舌先からゆっくりと絡めていき、溶かすように奥へ絡ませていく。混ざり合った2人の唾液がくるみの口の端から零れ、長谷川の唇がすくい取った。そして、最後に言った。
「セックスが上手いところ」
「えっ…」
くるみは思わず長谷川の顔を見る。すると長谷川はくるみにキスをして言った。
「大人しく抱かれろ」
長谷川の唇が首筋を這って、鎖骨を通る。両手でくるみの部屋着とキャミソールを剥ぎ取り、ベッドの下に落とした。くるみの白い肌に、熱い長谷川の唇が口づけていく。
長谷川の愛撫を感じ、火照るくるみの体。強張っていた力が抜け、潤んだ目で長谷川を見上げる。くるみにまたがっている長谷川は、シャツを脱ぐと逞しく硬そうな胸板が汗で光っていた。
「全部脱がすぞ…」
くるみを裸にした後、長谷川自身も裸になり、ぎゅっと抱き合って熱い体温が1つになる。長谷川の優しい唇がくるみの胸から肌の上を滑り、快感を与え余韻を残し下へおりていく。
余すところなく口づけられて、溶かされたくるみの体はすっかり脚のつけ根の秘部を蜜で溢れさせていた。水音を立てて愛撫する長谷川。その音と愛撫の快楽に溺れるくるみ。
「あぁっ……はぁ……んんっ……」
喘ぎ声を上げ感じるくるみに、長谷川が口づけて訴える。
「くるみ、入れていいか? もう限界……入りたい…」
くるみは声にならず潤んだ目で長谷川を見つめ、コクンと頷いた。長谷川がくるみの両脚を腕にかけて持ち上げ、ゆっくりと挿し込む。
「はぁっ……くるみっ……すきだ…」
ゆっくり奥へ入りながら体を倒し、くるみの唇に唇を重ねてぎゅっと抱き締める。抱き締め合ったまま深く繋がり、そして一気に快楽へ達した。
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