認めたくない事実

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「・・・っは・・・・すみれ我慢しないでイッて・・・・」 先にイクのが癪でぎりぎり保たれていたプライドですみれに声をかける。 この瞬間、すみれが俺の背中に手を回しぐっと体を密着させる。 この瞬間が一番俺を幸せにさせる。 まるでお互い愛し合っているかのように錯覚してしまう。 びりびり痺れる脳みそをコントロールできず、理性を手放した俺は一気に腰を埋める。 すみれがどくどくと俺を締め付けるのと同時に俺も熱いものを放つ。 俺の背中に回されたすみれの手が脱力していく。 しばらく二人抱き合った状態で息を整える。 このまますみれとイチャイチャしたいのが本音だが、いつもすみれはするりと俺の下から抜け出す。 そのまま手早く脱ぎ捨てられた服を拾い集めるすみれを、いつも俺はぼーっと見ているだけしかできないでいた。 「先にシャワーいい?」 さっきまで頬を上気させ、快楽に眉を寄せていた女と同一人物とは思えないほどの切り替えぶりにいつも困惑させられている。 すみれはどういうつもりで俺に抱かれているんだろうか。 あれだけ悦んでいるから、嫌々寝ているとは思えない。
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