3834人が本棚に入れています
本棚に追加
今日と全く同じ状況でマーケティングを俺が担当して、営業をすみれが担当して挑んだ大型案件があった。
無事受注して、この日も電車で来ていて直帰していた。
そしてこの焼き肉屋で飲み食いして、べろんべろんに酔ったすみれをどうすることもできずホテルに連れ込んだところで初めて関係を結んだ。
過去に何人もの女と寝てきたが、これほど躰の相性が良かった女はいなかった。
それから俺はさらにすみれにぞっこんになり、今に至るわけだ。
過去の回想に気を取られていたが、すみれの店員さんに声をかける声で我に返る。
「お前飲みすぎじゃね?」
「このプレゼンに向けて飲まずに頑張ってきたから、文句言わないでよ」
「あんまり飲み過ぎると潰れるぞ。この後ヤレんのか?」
俺の直球の言葉にすみれは固まる。
「ねぇ、そういえば同期の薮下さんが結婚するらしいよ。知ってた?」
俺の言葉はなかったかのように全く別の話題に切り替えてきた。
あまりに直球すぎたかと反省する。
とはいうものの、そんなに飲み過ぎて記憶が無い状態のすみれを抱きたくない。
記憶のある中で俺に抱かれて欲しい。
最初のコメントを投稿しよう!