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「さすが、兄さんは見る目がある!」
どっと笑いが起きた。
「こうして、またお付き合いが始まったけれど、私は結婚までは考えていなかったの」
息子がおなかが空いたと目で訴えるので、「もう少し待ちなさい」と注意した。
「私の二十四歳の誕生日をレストランで祝ってくれたとき、突然あの人が、私にプロポーズしたの」
叔母が微笑みながら「兄さんは何て言ったの?」と尋ねた。
母は少し顔を赤らめた。
「それは内緒」
叔父から「気になります!」とまた冷やかしの声が飛んだが、母は素知らぬ顔で続けた。
「私は『困ります』と言ったの。『どうしてですか』と聞かれたので、『障害が多過ぎます』と返事したのよ。そうしたら、『僕が障害を乗り越えて見せます。障害は何ですか』と言って、全然引き下がらなかった」
叔母は「それで、姉さんはどうしたの?」と聞いた。
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