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刺身
アポカリプス 捲る 巡る
部位ごとに異なる思想を持った身体たち
薄く削られ、いや、割かれ、いや、切られ
並べられては綺麗にどうぞ
血に染まるツマがアトモスフィアに突入し燃え尽きるのが先だった
手を付けられず褒められず与えられず
いいつけのもとに、端から、箸で。
その手の温度で火傷をしたっていいのに
触れることはなくいつだってお前は私を箸で啄く
痛いと言ってもやめない
捲れあがる私の一部が本当に私ならば
食い尽くされるたびに私は減ってアンビュランスを呼んでいるよ
爪と同じように、切り捨てられる身体(モノ)は離れた瞬間から
糞(くそ)
と同じ
だから、アゴニー、君はそこにいない
一枚、また一枚と食べ尽くされる私
痛みもなくただアスキュー、歪むだけ
それを補う術を教わってはこなかったから
並べられた皿が褒められツマから先に手を付けられ
アプラム
アプラム
否
無理であって
私は気が狂いそうになる 私は減らないはずなのに
痛みは無くとも、気は狂う
一枚、また、またほら一枚と減る私
アムネスティ
馬鹿らしい
開放された私に残るのは汚らしく残った端のみで
嗚呼(今ではなくあの時に)
アア(叫べていたら)
ああ(何かかわっていたのかな)
わたしがいやなことを
わたしがいやだといえていたのなら それならば
アーメン
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