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ひかり
やさしく吹くひかりが
あたりを照らした
目を覆うような眩さの中で
ひかりはひかりとして
生を受けた
けっして、影にはなりません
けっして、影にはなりません
そう言葉を覚え
旅に出た
やさしく吹くひかりが
道に迷う
暗く寂れた森の中
ひとつのひかりだけが
彷徨い続けた
けっして、わたしは泣きません
けっして、わたしは泣きません
そう言葉を唱え
道をゆく
ある日、ひとりの男の背骨から
ひかりが
出た
男は言う(笑って言う)
「天使になれたんだ」
彷徨い続けたひかりは男の羽になった
男は目を閉じた時のひかりのあたたかさを今も信じてる
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