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研究
初めての一歩はどうやら間違いだったようで
正しいとはなんなのか
それを確かめるために君に問うよ
君の欠伸は短い
なんで?
君はその本が好き
どうして?
君は僕を見る
何故?
繰り返し問う、繰り返し問う
流れるように失敗続きの日々が重なる
分からないことばかりの君という身体
息して
遺棄して
日々を生き、して
何故だろう
君が好きなのだという結果に辿り着く
巡り着く、何故
僕は君から離れられないよ何故だろう
引き際が分からないまま続ける研究
君はかわいい
ということしか分からない
ああ、もう、うざったい
儚く咲く花のように
淡く散りゆく雪のように
目を閉じても見える夜空のように
どんな研究も無駄、君が好き
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