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「切り裂きジャックを待ちながら」
『切り裂きジャックを待ちながら』は、有栖川有栖先生の短編。収録は『ペルシャ猫の謎』です。
有栖川先生は本格ミステリからジュブナイルミステリまで広く書かれています。
『切り裂きジャックを待ちながら』は、探偵役の臨床犯罪学者・火村英生と推理作家の有栖川有栖のコンビが活躍するシリーズの短編です。
何から紹介しよう? と思ったとき、真っ先に浮かんだのがこの作品でした。
有栖川先生のシリーズでも有名な火村を探偵役としたこのシリーズは『作家アリスシリーズ』『火村英生シリーズ』等と呼ばれているようです。
私は作家アリスシリーズと呼んでいます。
内容について語るとネタバレしそうなのですが、あらすじを……。
舞台女優・鴻野摩利が失踪し、劇団にビデオが届けられた。その内容は誘拐され、身代金を用意してほしいというもの。
しかし彼女は女優であり、本当に誘拐されているのか、演技によるものなのか――劇団の中でも意見が割れていた。
座長をはじめ、劇団のほとんどのメンバーは悪戯として考えていた。
居なくなった摩利の代わりに代役をたて、クリスマス公演の準備を進める一座。
しかし、ヒロイン役の摩利が着るはずだった衣装だけがみつからない。
衣装を探しつつ、ゲネプロがはじまる。幕が上がり、舞台が進んでいくが――。
……あらすじ、まとめるのが下手すぎました。どうやらレビュアーには向いていないようです。
色々語りたいことがあるのですが、ネタバレになりますので割愛します。
ひとつだけ言うなら、最後に火村が犯人にかけた言葉が印象的でした。
この作品だけでなく、火村が探偵役の作家アリスシリーズは短編が面白い。
いえ、長編も間違いなく面白いんですけど、短編が良くまとまっていると思います。有栖川先生の力量でしょうか。
感想を書きつつ、いかに私が言葉をまとめるのが下手なのか理解できました。
要点をまとめてお伝えするのが難しい……頑張っていきたいと思います。
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