水曜日のネコ

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和平は水曜日が嫌いだった。
毎週水曜日、彼はひとりぼっちになる。
幼くして父親が亡くなり女手一つで育ててくれている母親、遺された広い一軒家。
いつもはお手伝いさんが来て和平の面倒を見てくれるのだか、水曜日はそのお手伝いさんがお休みの日で彼は広い家に一人、留守番をしていた。
そんな水曜日に決まってネコはやってきて、いつも同じ場所で過ごしている。

（全然懐かないんだよな…可愛くないや…）

犬みたいにいつもしっぽを振ってくっついてくればいいのに。
そんな風に思っていた。