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「おい!起きろよ!お前、いつまで寝ている気だ?」 聞いた事のない乱暴な声が聞こえた。野太くて、荒々しくて男らしい声だ。 「…ん?僕は寝ていたの…?ところで君は…」 まだ眠い目を開いて見つめた先には… 水曜日のネコがいた。 「…え!?君、人間の言葉が話せるの!?」 「はぁ?何を言ってるんだよ!俺様が人間の言葉なんて話せるかよ!お前だって人間の言葉なんぞ話せないだろう!?」 一瞬彼が何を言っているのか分からなかった。 (僕は…人間なのに) 「僕は人間だよ。和平って言うんだ」 「ははは!冗談は寝て言えよ!って、起きたばかりだがな。お前さんの体をよーく見てみな?それでもお前は人間に見えるか?」 水曜日のネコに言われるがままに和平は目を見開いて体を舐める様に見渡した。するとどうだろうか。 和平の体は真白く艶々に輝く毛で包まれているではないか! オマケに体はとても小さくて四本足で立っている。目の前にいるネコと同じ姿をした和平はどこからどうみても立派な白ネコだった。
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