『家』

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『家』

「ねぇ、アルフレッド。幸せって何だと思う?」  雨の音がうるさい。風の音も。それはきっと、窓ガラスを叩いてるような音がさっきから止まないからだ。それでも僕は気にせず、紅茶を飲む。何故なら、今は十五時。ティータイムだからだ。  一方、平常心な僕とは違い、アルフレッドはさっきから縮こまっている。アルフレッドは雨と暴風、そして雷が怖いのだ。今はまだ雷は鳴ってないが、この天気だと遅かれ早かれ鳴り始めるだろう。
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