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「ごめん、なんか俺……」
顔を隠すようにしながら、晴輝は申し訳なさそうに小さくつぶやいた。俺に至っては完全に服を着たままで、さすがに晴輝は早々と手だけでイってしまった自分が恥ずかしくなったらしい。
「なんで謝るの、服着たまんまだから興奮しちゃったんでしょ」
晴輝が吐き出したものをティッシュで拭きながら言う俺に、横になったままはっとした顔。
「もしかして、俺まんまと乗せられちゃったの?」
「そんな言い方するなよ。感じてくれるのはうれしいよ」
かわいかった、と俺が言うと、晴輝は顔を赤らめてふくれた。
「これから、俺のことも気持ちよくしてくれればいいから」
俺はちゅっ、と晴輝の唇にキスを落とした。起き上がった晴輝の服を脱がせて、自分も上半身裸になる。晴輝の両手が俺の身体をまさぐり、腰のあたりをジーンズを脱がそうと動き回る。
俺は晴輝の好きなようにさせようと、晴輝の手が俺のモノをさらけ出すのを待った。限界まで勃ち上がったモノを優しく両手で包み、俺の股間に顔を埋める晴輝。
「えっ、いきなりそれは、っ……」
お詫びだよ、とくぐもった声。躊躇なく、先端にねっとり舌が絡んでくる。つきあって一年弱ともなれば、お互いの好きな行為を把握しているのはお互い様だ。
「あっ、んんっ……」
快感が背中を駆け上がる。男にしては小さめの口で、頑張って俺を愛撫してくれる晴輝の髪を撫でた。晴輝が髪を撫でられることが好きなのも、俺がこの一年弱で知ったことの一つだ。
「晴輝、もういいから入れさせて」
イっちまいそうでそう言っても、晴輝はフェラをやめない。
「なんか悔しいから、静也も口でイってよ」
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