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笑った顔がすごく好き、と言った咲羅の顔の方が何倍も可愛かった。
一週間くらいして、また四人で飲むとになって、待ち合わせ時間の四時間も前に咲羅から連絡きたから今咲羅の家にいるんだけど、目の前でファッションショーが開催されてる。
「このワンピースめっちゃ気に入ってるけどちょっと可愛すぎるかな!?」
「いや、普通にかわいいと思う」
「普通じゃダメなんだよとびっきり可愛くなきゃだめだし向こうは大人だよ子供っぽい服だと思われたくないでしょ!!」
「だから陽樹に聞いてあげようか?って言ってんじゃん、どんな子がタイプ?って」
「知らないとこから始めんのが私は燃えるの!!」
燃えるのはいいんだけど、これじゃない!!って脱ぎ捨てた服をせっせとたたんでる咲紀さんの心底めんどくさそうな顔に笑いをこらえるの必死よ。
「だああああめんっどくせえな!!白のブランドロゴTシャツにダメージ入った黒のショーパンはいてデニムのシャツワンピ羽織れ!!若いから積極的に着れる服だけどシャツワンピで大人アピール!!」
「咲紀……それだ!!!!」
「最初から二人で決めりゃ二時間もファッションショーしなくてもよかんたんじゃない?」
恋する女はここまで変わるのか、なんてのんきに紅茶飲みながら見てたら
「ハルちゃん。まさかTシャツスキニーデニムにライダースジャケットで行くわけないよね?」
「行くわけあるんだなこれが!」
「「脱がせーーーーーー!!!!」」
着てた服全部ひっぺがされました。ショップ店員兄弟こわい。
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