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独りになって自由な頃、
何かを求めて夜中前。
電話とネズミが仲良くなって、
目に映るモノは新鮮に。
タイプも慣れて文字流れ、
やがて約束戯る場所へ。
宴の時はネズミは居ない、
現る顔は文字名の者たち。
都を後にし田舎へ戻り、
再び夜中前から東雲まで、
ネズミ操り電話繋ぐ。
あの頃の顔たちは、
己と同じ何処かに老いて。
ふと気がつく老い我に、
ネズミも構わず夜中前、
老いた目からは活字消え。
代わりに耳する勉強会、
あの頃と同じ夜中前、
日出まで寝られず勉強会。
電話がラジオに変わった頃、
随分老けたと懐古心。
掌に活字操る今は、
老けた活字の友と語り。
ネズミ放題電話放題、
遠い遠い二十の年の、
記憶だけは老いて無い。
またあの頃同じ懐古心、
掌で語る老人会に……
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