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その後。
人間達が調子に乗っていてムカつくから、とりあえず太陽系から離れて生命全部滅ぼしてリセットしようと思ってた、みたいなことを言ってきた地球氏を宥めすかし。どうにか、国の代表全員が仲良く楽しく(?)組体操することでご機嫌を直して貰って、太陽系卒業を思いとどまっては貰ったのだが。
忘れてはならない、これは一時のごまかしでしかないことを。環境問題も、戦争も、けしてなくなったわけではないということを。彼が不快に思うような出来事は、まだまだ地球上で起こり続けているということを。
これからもこの星で生きていきたいのなら、私達は少しずつでもそういった問題を解決し、彼の機嫌を損ねないようにしなければならないのだ。彼はいつでも好きな時に、太陽系を卒業して一人旅に出てしまえるそうだから。
なお、同年の四月。
「どうしましょう……!地球さんが、太陽系に新入生を入れるから入学式やりたいとか言ってます!可愛くてちっちゃいブラックホールですって!!」
「ヤメテ!?」
再び、国の代表たちが招集され、阿鼻叫喚となるのは此処だけの話。
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