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思わず口元が緩みそうになって、慌てて気を引き締めた。 "ダメだダメだ、いくら自分しかいないからって、職場で浮かれていたら仕事にも影響しちゃう…" パチン、と両手で頬を叩き、気合いを入れて仕事に取りかかる。 ―だから、気づかなかったのだ―。オフィスの入り口で、私の様子をしばらく見ていて、こっちに近づいてくる人物の存在に―!
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