3.

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「別に構わないよ、それにこっちも癒されていたから」 「…へ?」 今、何て言った? 癒されていた? 「え、えと、それはどういう…」 「疲れているときに、中松さんの笑顔を見たら癒されるんだよね」 と、照れ臭そうに笑いながら早宮さんは言った。 ―嬉しかった。早宮さんにそう言われて、体温が一気に上がるのを感じた。 「だから、ホワイトモカを飲むの、止めないでね」 「は、はい」 ホワイトモカをまた一口飲むと、いつもの何倍よりも甘く感じた。 「そうだ、話変わるけど、残業、いつぐらいに終わるかな?」 突然そう聞かれて、不思議に思いながらも、 「えっと、あともうちょっとで終わる予定ですけど…」 と言うと、早宮さんは、腕時計をちらりと見た。 その後に続いた言葉を、私は、この先ずっと、忘れないだろう。 「…もし良かったらさ、夜ご飯、一緒に食べに行かない?」  
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