罰ゲームでクラス一の陰キャに告白して付き合う話

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 「あぁ、素顔もクッソ可愛いなぁ。何だろう、胸のドキドキが収まらない。今、ハッキリと気づいた。オレ、彼の事が好きだ…」  「ちょっ…!心の声が、全部表に漏れてますよ!?ってか、何なんです。今更、昨日の罰ゲームの続きですか?やめてくださいよね、もう…」  「ち、違くて…。今度は、ガチの告白だから。ってかさぁ。昨日も昨日で、ハッキリ断られた訳じゃないよね?『罰ゲームで告白されるのが不愉快だ』的な返事だったじゃん?じゃあまだ、ワンチャンあるよね。どうか、オレと付き合ってください!…あ。あと、敬語に戻っちゃった?」  「…どうにも、タメ口が慣れなかったもので。それにあなたの方が、半年ほど年上のようですし。あと、告白の返事ですが…いいですよ。こんなボクで良ければ。付き合うとは、一体何をする事なのかもよく分かっていませんが」  「マジか!やったー!それじゃあ、さっそく学校帰りに一発ヤろうぜ!今から、フロント無人のラブホ検索して探さねーと。あ、加藤くんの大好きなカラオケも歌えるぜ」  「段階と言うものがあるでしょう!?OKした事を、今とてつもなく後悔してきました。ま、まずは友達からと言う事で…」  「えー?つまんね。文通でも始めんのかよ。ってかさぁ、オレらすでに友達じゃね?もう一声行こうぜ」  「えぇ…。そうですねぇ。それじゃあ、『友達以上恋人未満』でひとつ」  「ケチくせぇなぁ。もう一声!…って、土産物屋の親父相手に値切るみてーな話になってきたな。いいか、それで。それじゃ加藤くん、友達以上恋人未満からよろしくな!」  そうして、彼と握手を交わした。新学期が始まったばかりだけど、こんなに素敵な出会いがあるなんて思ってもいなかった。これから彼と一緒の学園生活、楽しい予感しかして来ないな!  「あ、そういや何で半年ほど年上って分かったの?オレの誕生日、まだ言ってなかったよね?加藤くんって、エスパー?」  「獅子座!獅子座!自分で自分の星座を、思いっ切り語っていたでしょう。全く、ボクは嫌な予感しかしてきませんよ…」
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