罰ゲームでクラス一の陰キャに告白して付き合う話

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 そうか。同性を愛するって言うのは、悩む事なのか。いやまぁこれはお話だから、ストーリーの都合で暗い展開も必要なんだろうけどね。また、特に悩む事なくあっけらかんと付き合ってる作品もあるけど。  この辺りに違和感を感じるのは、オレがロサンゼルスに留学してたからかな?あそこは、同性で結婚出来ますからね。校内でも、手絆いで歩いてる男同士とか普通にいました。まぁでも宗教上の理由か知りませんけど、それを毛嫌いしてる人たちがいたのもまた事実。  オレ自身も、何度か男に告白されたなぁ。いや、それは留学中に限らず今もなんですけど。でもまさか自分の方から男に告白して、そのまま付き合う事になるとは夢にも思わなんだ。これから、きっと色々な障害が待ち受けているんだろうけど…。  あんまその事について、悩むとかはないなぁ。わーわー言ってくるのは、どうせ他人だろうしね。何だろう。うまく、言葉では表現出来ないけど…。  オレだって、年頃の高校生だ。人並みに悩みだってあるし、これからの人生でもいっぱい悩む事があるのだろう。だけど…「〇〇だから、悩まないといけない」とか、そう言うのは嫌だなぁ。何に悩んで何に悩まないかは、オレ自身が決めるわい。他ならぬ、オレの人生なのだから…。    そんな事を考えていると、スマホから着信音が鳴り響いた。他の奴らとのやり取りはたいがいLIMEで済ますから、見なくても分かる。加藤くんだ。  いい加減、自分の部屋に帰ろうか…。オレは目ぼしいBL本を何冊か手に持って、姉貴の部屋を後にした。
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