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「良いじゃん、ウェイトレス」望月が言う。
「何?」
「俺も、学生の時、バイトしてたよ。ファミレスで」
「ウェイトレス…じゃなくてフロアで?」
「いや、キッチンだけど」
「それって慰めてるの?」
「そんなつもりじゃ」
「何で慰められなきゃいけないの?」
「・・・ 」
「なんだか、むかつく」
望月と話していると、いつの間にか、そんな具合に会話が終わった。周りの四人は「まあまあ」などと合いの手を入れていた。その後、カラオケ屋で大騒ぎして、解散した。
両替町の交差点で別れた。南に向かうのは、私と望月だけだった。二人が同じ方向に帰るのを見て、他の四人は「喧嘩するなよ」などと言っていた。私だって大人だ、路上で喧嘩になるわけがない。
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