エピソード1

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 「不思議な猫ちゃんね。  でも、心が澄みきった感じ。ありがとう。  いつまでも恨んでても(つら)いだけだものね……もう、今さらだし」  気づくと、渡し守と猫がいた場所は見えなくなって、対岸が近づいてきた。  いつか来たことがあるような懐かしさを感じながら、女性は、光り輝く場所を見つめていた。
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