ずっとカレーライスでいいのに

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ずっとカレーライスでいいのに

「ずっとカレーライスでいいのに…」 その一言が妻の逆鱗に触れる。 「あ ご麺 take あ 三食とも適当なものでいいんだよ」 きっと、余計な一言とはこの様なことを言うのだろう。 その後の散々たる有り様は皆さんのご想像どおり…SIKUSIKU わたしは、今、prideを持って三食カップラーメン生活を続けている。 職場の同僚からランチに誘われても、大好きなカレーショップに行こうと言われても、堪えに耐え自席でカップラーメンをすする。 「今晩も帰ったら、またカップラーメンか」終業のチャイム♬ こっそり自宅のドアを開け、靴を脱ぎ、きちんと揃えて静かに「ただいま」 ぷーーーんとカレーの匂いがする。 わたしは、奥の部屋に居る妻に気を使いながら、カップラーメンを作るためケトルに水を汲む。 沸かしたお湯がぬるいので、また数分沸かし、トイレに行く。 キッチンに戻ると、コンロの横にチンした湯気の立つ小皿が置いてあった。 中を覗くと、、、「カレーだ」 わたしは、湯を入れてからの3分がこんなにも長いものかと感じる。思えば思うほど、時間を急かす。お気に入りの砂時計が落ち着ると同時にカップラーメンの中にその小皿内のカレーを入れ掻き混ぜ、かき込む、ひたすらかき込む、我が□にかきこむ… そんな姿を覗いてる。妻は障子を開けて毎日覗いてる。 1センチメートル。2センチメンタル、3センチ、おセンチ、10センチ、半開き…早々、君がカレー終と共に駆け寄ってくる気配。雪解けは間近い。
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