たぶん 大丈夫 きっと ずっと…

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たぶん 大丈夫 きっと ずっと…

「クライアントへの詰め合わせギフト、斉藤さんに電話依頼する方向で大丈夫か」 「大丈夫です」 「だいじょうぶとは本当に大丈夫を意味する言葉であろうかなかろうが」 「そういえば昼どうする?」 「ずっとカレー食ってないから、カップラーメンにしますか?」 「ああ 出前にしよう」 「ポーンピーン」 「宅集便です」 「間違えじゃないか」 「いいえ だいじょうぶです(大丈夫じゃないを意味する)」 わたしは出前を取りにエレベーターでエントランスフロアへ降りる。 長く細い脚を見せびらかし、思わせブリっ娘しながら。 「出前で注文頂いたカレーライスです」 「いや、はい」 わたしは先輩たちが美味いとか不味いと喜び雄叫ぶ顔が目に浮かぶ。 きっと 喜ぶはず きっと たぶん 我々は3分きっかりでオチっ来ない 塩時計できっちり計り、カップラーメンをすすって、むせている。 わたしはオフィスガラン戸の向こう側から、オカモチを持ちながら思う。 「たぶん 大丈夫 きっと ずっと…」 先輩たちはカレーライスにカップ麺を入れて「美味い 上手い 微妙」と言いながら食べてくれた。 わたしは😊笑う。 ずっとこのまま、ずれ違い社風ならいいのにと思う。 ジャンル~ずとずれ。
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