ずっと没頭できればいいのに…

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ずっと没頭できればいいのに…

わたしは、一度もぼっとしたことがない。なぜかというと、いつもせっかちなので相手が喋ってるのに遮り発言してしまうTYPEだったから。 昔から学校への移動は、猪突猛進でかぶせ歩く。人並みは相手からかき分けられ、自転車通学となってからも風が勝手にカキ分けてくれる。 たまに外食もするが、回転寿司などは握り職人がレーンに乗せた瞬間に取り去る。また、ロボットが握っている店があるが、そこではロボット工程に自分を組み込み、「アーーん」してロボット思考からネタ事受け取る。 買い物時は、買い物カートにタッチパネルなどがついていようがいまいが関係なく、自分用アームにお気に入りのスマホを取りつけ、決済するかと思いやアプリの使い方がわからず、後続の買い物者を渋滞させてまで、レジ打ちのアルバイトがとろいと急かす。 コンビニは比較的レジが速いと思うが、決済カードを持っていないだけに、ここでも毒づく。 正真正銘のぼっ頭『a girl in the headdead』 そんな生活を繰り返していて、ふと思う。 「わたしは、ずっと没頭してみたかった」 常に早口、早食い、手を下げてタクシー止め、釣銭はいらないと言ってタクシー降りるが実は料金不足で駆け足で次の連結バスに乗り決済カードがなく両替機で渋滞させている。 「全部、入れて下さい」バスの運転手が言う。 わたしは、ショルダーバックの中身を全部料金が流れる所に入れる。 「まいったなーーー」(運転手) そんなことで許されてしまう人生。 本当に良かったmy life.my loveぼっ頭。 「ずっと没頭してていいですよ」と周りの空気が自然と囁く…
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