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19980615
わたしはどこわたしは誰
誰も認めてくれなかった本当の自分
親に否定され友達に拒絶され
他人に合わせることが出来なくて
他人と違うことばかりが際立った
オマエハヒトトハチガウカラ
オマエハカンガエカタガオカシイカラ
だからおまえは変なのだとある人が言った
わたしを否定してわたしを貶してわたしを見下ろして
あの人は何を得たかったのだろう
自分を見つめることさえ出来ずに
自分自身が嫌いだと心の中で罵っていた
わたしはわたし
わたしのなかのわたし
ほんの少ししか歩んでいないのに嫌なことばかりが目について
年をとるごとに自分自身が腐ってゆくようで
世紀末な世の中なんだから滅んでしまえなんて言ったら
ヤッパリオマエノアタマハオカシイ
なんて言われるんだろうか
生きることに意味があるなんて誰が決めたの
人間が存続しなければならない理由なんてどこにあるの
人間なんてみんな自分が一番大事
そんなの当たり前のこと
誰かや何かを踏みにじって生きていかなければならないなんて
そうしなければ生きていけないなんてなんて残酷な生き物
否定されたわたしが生きているなんて
生きて行く意義を見出せずに死にたいと思っていたわたし
それでもわたしはわたし
わたしはわたしのままでいい
阿呆でも馬鹿でも気違いでもいい
わたしの中のわたしと手をつないで
他人の人生なんて足蹴にしてでも生きてやる
わたしはわたしとして生きる
それははじめてわたしが望んだことだから
了
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