横暴で傲慢

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ひたすらに階段を駆け上がる。 目指すは――――B棟3階の生徒会室。 何で3階なんだ!?…と、毎回思う。 学年が2年生へと上がった今、頻繁にそれを駆け上がり続けた私の脚力はもはや運動部並みだ。 一番良い方法は、呼ばれる前に生徒会室に行くことだ。 仕事があろうがなかろうが、HR後、すぐに寄り道せず、のんびり落ち着いて向かうことが最もスマートだと思う。 だけど、あれから数ヶ月経ったこれまで、ほとんど毎回、メッセージを見てからの出勤。 だって、足が向かないから…。 望んでもいない役職に就き、雑用だけの単調な作業に時間を奪われる。 そんなところに誰が進んで行きたいと思う? それに加えて、日常化した “ 彼 ” からの圧力。 パワハラに値する、と私は信じているし、いつか必ず出るとこ出てやる…と、固く心に誓っている。 だから、できるだけ、そこで過ごす時間は減らしたい。 これが私にできる唯一の抵抗なのだ。
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