chapter01. お隣さんをたすけました。

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   聡人はまだ寝息を立てており何とか抜け出そうと力を入れて見るが寝ているくせに全然びくともしない。  というか苦しい。力強すぎ。 「ねぇ、いい加減起きてよ、聡人。苦しいっ。」  ぴくっと聡人が反応した。もうちょっとで起きるかな? 「聡人、起きてよー!・・・ひぇっ!?」  聡人の唇が首筋を這った。肩が跳ね上がる。  唇で吸い付いたかと思うとチリっと痛みが走った。更に舌のザラりとした感触がして舐められたのだと気づく。 飛び上がって逃げようともがくけど力が強くて逃げられない。それどころかゾクゾクして体が熱くなってくるのを感じる。  これはやばい。まじでやばい! 「あ、きと・・っ・・マジでいい加減に・・・ひゃぁッ!?」  後頭部にあった手が下に降りてシャツの中にするりと入っていくのを感じて体が更に跳ねた。 声をかけてももがいても起きない聡人。    自分の甘い声が熱い息とともに漏れて羞恥心で死にそう。涙で視界が滲む。 聡人の手がブラを託しあげ胸をやわやわと揉みだし先端に指が触れた。 「あっ!やだっ!・・っ・・」  今までに無いほど体が跳ねた。 目からは涙がぼろぼろ流れて変な声は出る。心臓もうるさいし頭に血が上ってクラクラする。    ここ何年も味わったことのない感覚に体が震え下腹部がうずく。 今も首元には舌を這わせ胸を揉み続ける。首元は唾液でひんやりしているのに聡人の熱で熱い。しまいには片膝が私の足の間に入ってくるもんだからパニックで頭が沸騰しそう。 「ぁ、聡人、やだってば。っ・・・ねぇ・・ひぁっ」  変な声がでる。ダメだ。何とか起こさなきゃ。 てかなんで寝てんのにこんなことできんの?どんな夢見てんの?そんなに溜まってんの? 寝てるやつに襲われるとか勘弁ですけど! 「っ、もう、本当に起きて!!寝てるやつに襲われる趣味はない!!!!」  イラッとして声を張り上げて叫び両手で何度も聡人を叩いた。 腕を振り思い切り叩いていたら勢い余って顔に当たって バシィっ!とビンタしてしまった。顔が少しはじかれ首筋が解放され、同時に胸や背中の腕も止まった。 「いってー・・なんだよ・・・」  流石に起きたらしい聡人はビンタされた顔を抑えながら驚いた顔をして私を見た。そして目を見開いて固まった。  なんせ服が乱れ胸やおなかが露になり、唾液で濡れた首筋に赤いキスマークをつけ顔を真っ赤にして涙を流す隣人を自分が押し倒していたのだから驚きもするだろう。
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