chapter02. 親友の愚痴を聞きました。

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 望美は開き直った顔の裸の二人を今一度連写して追い出しショップの鍵をかけてダッシュで家に帰って大泣きしたということだった。  それで顔がパンパンだったのか・・。あの彼氏がそんなにクズだったのは驚き。それとも新人の誘惑に負けたのか?自分からいったのか・・。どちらにしてもクズはクズ。  望美は顔が土色をしていて目の下に大きな隈も見て取れたため、先ほど用意していたカモミールティーとお菓子をテーブルに置いてとりあえず食すように促す。  静かにカップに口をつけ始めたのを確認し、以前望美が遊びに来た時に置いて行ったパジャマをクローゼットから出してベッドに置きタオルを氷水で冷やして目を冷やすようにと手渡す。      カモミールを飲みながらぽろぽろと涙を流す望美は「ありがとう」と小さくつぶやきタオルを目に当てクッキーを一口食べた。 「これからどうするとか考えてるの?」 「別れる。ただ、そっちよりも職場であんなことしてるのが一番ムカつく。そもそも、なんで一回ショップに勉が私を迎えに来ただけしか接点ないのにあんなことになってんのか意味不明。」 「その迎えに来た時は新人の子は店にいたの?」 「いた。いたけどバックヤードにいて挨拶すらしてないはず。その日は私のシフトがもう終わりですぐに退勤してそのままデートだったから。」 「じゃあ、その後からってかんじか。」 「そうかも。昨日めっちゃ考えたけどなんでこんなことになったのか本当に意味が分からない・・・。はぁ・・・なんか疲れちゃったな。」  30分程お菓子とカモミールを食しボソボソと愚痴を零した彼女はご馳走様でしたと手を合わせたので、手を引いて寝室に連れていき少し寝るように伝える。 「とりあえず、顔色が悪いから一度寝な。 アロマ焚いてあげるから。」 「ありがと・・・。真帆が男だったら速攻彼氏にしてもらうのに・・・。」 「私は望美とは親友でよかったと思ってるよ。私友達と少ないし。望美が居てくれないとぼっちになっちゃう。」 「っ・・・ぅん・・。」 「とりあえず休みな?今日はずっと家にいるから。起きたらまたお話しよ。」  パジャマに着替えてベッドに横になった望美の頭を撫でてあげ、アロマポットにベルガモットのオイルを垂らしてタイマーをセットしてスイッチを押した。  すぐに眠った望美を確認して服を畳みベッド脇に置き寝室の扉を閉めた。
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