chapter02. 親友の愚痴を聞きました。

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    「ほんとに店で何やってるんだか。バカじゃん?」 「サイコな人の思考回路は常人には理解できないらしいからねぇ。」 「あんなやつと付き合ってたとか人生最大の汚点だよぉ!!」 「まあ、世の中の半分は男だから失敗もするでしょ。」 「男と付き合うどころか引きこもりの真帆には言われたくないわぁ。」 「仕事で一応外にはでますぅ。」  望美は男運が無いというより合コンばかりしているタイプなので失敗することが多い。  出会いがない!とよく言っていて焦っていることもよく知っている。それでも、すぐに付き合うとかではなく3か月くらいお友達を続けその後付き合ったりするので失敗することが何故そんなに多いのかというと、彼女は優男に弱い。付き合ってなくてもメロメロになることが多いのだ。 「もう合コンから距離置いたほうがいいのかなあ。」 「まあ、合コンはしないほうが身のためでしょうよ。どんだけ優男になびいてクズ引き当ててんのさ。」 「わかってるけど、優しくされたらつい・・・ねえ真帆、今度合コン行くとき一緒に行ってよ!」 「着ていく服がない。」 「あげたワンピ着たらいいのに、、、。」 「あんな露出多いのは難しいかな!」 「ぇー、絶対似合うのに・・。じゃあ、今度服買いに行こー?」 「んー。気が向いたらね。」 「それ絶対来ないやつ!!」 叫ぶ望美に、ははっと乾いた笑いがでる。
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